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【ネト見的インド旅行記】第二章 いざ、聖地へ…


さて前回はインドの事とはほとんど関係のない出発前のことばかり書いてしまいましたが、
今回はいよいよ聖地・インドのことをば……


【ネト見的インド旅行記】いざ、聖地へ…


成田市内にて一泊ののち、いよいよ成田国際空港から出発の日。
でも、その前に成田空港見物w

ここが噂のTaxfreeAKIHABARAかwww

この看板がなぜかツボったw

そしてこれが我々の乗る飛行機。
インドまではおよそ8時間。
なんせ初の海外ですんで、二人ともドキドキワクワクしながら飛行機に乗り込んだわけで、
機内にいるうちから写真を撮り始める始末。

まず、東京上空。日本ともしばしのお別れ。

富士山を真下に。
以前一度だけ頂上まで登ったことがありますが、
こんなに下に見るのは初めて。

機内の番組でなぜか「けいおん!」

嫁はこんなゲームをしだしたw

さてさて、窓外を見れば中国大陸。雄大さがよく分かる。

ひと眠りしたのちにふと窓外に見えたのがエベレスト。
さすが、雲からすっぽり頭一つ抜きん出てます。
と、ここで前の座席にいたインドの方が我々のほうを向いて曰く
「おいジャパニーズ、あれがエベレストだ」
「やっぱり高いっすね~」
「おう、あたぼーよ」
てな事を片言の英語でやりとり。

そんなこんなでインド・デリーはインディラガンディー国際空港に到着。
現地時間で19時半頃に到着。ちなみに日本との時差はおよそ3時間半なので、
この時、日本では大体23時頃でしょうか。
とりあえず両替…と思ったら

しょっぱなからホチキス穴あき落書き紙幣がw
インドでは別にフツーらしい。
ただし、破れていたり、セロハンテープで補修してあるような(?)紙幣は
基本的に無価値とみなされるらしく、
誰も受け取ってくれない。
むしろ、おつりとかで渡される。
そしてここで現地ガイドの方と運転手さんと合流。
現地ガイド…?
ええ、今回我々は現地のガイドさんを頼みました。
「インドといえばバックパッカーだろ!」
とおっしゃる方もいると思います。
もちろん、私もバックパックで来たかったのですが、
「さすがに新婚旅行でバックパックってのも…」
という嫁の一言で(これが恐妻家の弱み)
とりあえず安全な旅ができる態勢だけでも整えるべくこうなったわけです。
ひよっててごめんなさい。
それにしても空港を出た瞬間に驚いたのは人の多さと騒音と匂いである。
さすがは世界第2位の人口を誇る国。
空港施設内は閑散としていたにもかかわらず、
到着ゲートを出た瞬間に目にしたのは人・人・人。
しかもなんかみんなこっちを見てるwww
タクシーの運ちゃんやらお出迎えの方やら、
よく分からないけどなんかいる人とか、
とにかく大勢の人でごった返しているのである。
そしてその人垣の向こうにはけたたましいクラクションと共に
よくぶつからないなと思えるほどのスピードで走る車の波である。
どえらいところじゃ…。
正直なところ、それが実感。
そして極め付けなのがこの匂い。
デリーといえばインドの首都。いわば大都会である。
この人と車なのだから、排気ガスやらなんやらそうした匂いが充満しているのは
容易に想像していただけると思うが、
その中に、何か異様な匂いがある。
それがなんなのかはよくわからないのだけれど…。
比較的嗅覚が鈍い方の私でもそう感じるのだから、
多分鼻の利く人だと耐えられないんじゃなかろうかと思う。
この時季、インドはちょうど乾季にあたり、
日本人にとっては比較的過ごしやすい頃。
でも、なんかちょっと暑い。
そりゃまあ下手すりゃ雪でもちらつくところからたかだか8時間でやってきたんだもの、
そうも感じるんだろうな。
とまあそんなこんなで迎えの車に乗りつつ、一路本日宿泊予定のホテルへ…。
ガイドさん曰く
「明日はインドの建国記念日だから、なんか普段より車の量が多いねぇ」
とかなんとか言われても、その普段を知らないのだから反論のしようもないのだけれど、
とにかく、いつぶつかるかいつぶるかるか、とそればかりにヒヤヒヤする次第。
なんせ、ゴールデンウィークの東名高速並みの大渋滞ですぞ!
その中をビュンビュンと猛スピードで我々の乗った車は走っていくのだ。。
そしてちょっとでもブレーキを踏もうものならクラクションの嵐。
私「あれだね、これはなんちゅうか、運転手側の自己主張だね」
嫁「うん。なんか『僕、通るよ~』って感じでクラクション鳴らしてるもんね。
  『危ないッ!』とか、『どいてッ!』とかじゃなくて…」
それはそうと、先にも記したとおり、
我々がインドに到着した翌日にはインドの建国記念日が控えていた。
ガイドさん(以下A氏)曰く、
「ホテルまではフツーなら40分くらいだけど、多分今日は1時間以上かかるね」
とのこと。
とはいえ初めての海外、初めてのインドである。
なにもつまらないこともない。
この地獄のブーブークラクション嵐、大渋滞しすぎだけど
皆さん猛スピードで突っ走ってますよ道路を走る我々の乗った車の中でだって
車窓を眺めれば、目に入るものすべては真新しいのだ。
通るは通るは車の嵐。
二人乗りのバイクが車間ギリギリを、それこそ縫うように走り去ったかと思うと
リクシャーも完全定員オーバー状態で列をなして走っている。
そしてなにより驚いたのが、そんなとんでも交通量の道路を横切る人々。
ん? 人?
そうです、フツーに人が目の前を横断していくのです。しかも高速道路でw
私「あのー、ここ、高速道路ですよね? なんで、人歩いてるんすか?」
A氏「うん、高速道路だよ。でも、道路じゃん」
……よく分からない。
まあ、とりあえずそういうもんなんだと自分を納得させるしかない。
それにしてもなんだってわざわざ車ビュンビュンの道路を横断するのかなぁ
などと思ってみたけど、高速道路ならそれも肯ける。
肯けたけど…ややしばらく走って、いわゆる一般道に出てから気づいたことが一つ。
それは、信号機がない。
いや、正確に言うならあるにはあるけれど、滅多に見かけないのである。
日本の田舎の道路と比べてみても極端に少ないのだ。
ましてやここはインドの大都会・デリー。
これもお国柄かしら。
そりゃあ反対側に行こうと思えば道路横断という手段をとらざるを得ないわけですな。
納得納得。
さて、車が一般道へ降りて後、なにやら見えてきたのはデリー市内の様子。
やっぱり夜についたからか、雰囲気がイマイチ分からない。
ただ、人と車が多いということだけはよく分かる。

煌々と明かりがともる露店に屋台。
ここでも人だかり。
なんだか新橋の飲み屋街を眺めている感じ。

このバス、
こちら側からは見えないけれど、
実は反対側についている二か所の出入り口は、いずれも開放状態で走行していた。
そしてこの乗車率である。
どうやら噂は本当だったようだ。

こちらの車の運転手さん、
しばらく我々の車と並走していたが、
手振りをつけながら何事かを大声でしゃべっていた。
もちろん、お一人でのご乗車。
と、そんなこんなでやっとこさホテルに到着。
とにもかくにもやっぱり8時間の飛行機は身に応えたので、
早々に寝ることに…。
寝付く前、嫁とこんなことを話した。
嫁「ねえねえ、なんかインド人って、みんなかわいいね」
私「うん。なんとも憎めない可愛らしさがあるね、みんな」
嫁「露店の荷車に座ってたオジサンなんか、いかっちぃ顔してたのに、足とかブラブラさせてたし」
私「隣走ってたバイクに乗ったおじさんなんか、信号で止まった時、グミみたいの取り出して食べてたしw
  ターバン巻いて髭もじゃなのにw」
嫁「ホントにw」
実にそうなのだ。インドに到着してからたかだか1時間ほどの間に見かけたインドの人々。
見る人見る人、なんとも憎めない可愛らしさがあるのだ。
人懐っこさというか、純粋さがあるというか、愛嬌があるというか。
日本の都会を車で走っていても、決して見かけることのない独特の雰囲気を持った人々。
ここであらためて「インドに来たんだなぁ」という実感が湧いてきた。
ちなみに我々がこの時抱いたインドの方々に対する「かわいい!」という感覚は、
帰国した今なお変わっていない。
もちろん、これから綴る中で行った先々でいろんな出来事があって、
中にはとっても不快に思った出来事もあったけれど、
この感覚だけは絶対に変わっていない。
結論、「やっぱりインド大好き」
出発前、恐怖におののいていた自分たちが少し恥ずかしくも思える。……
で、話しは飛んで翌日。
普段、日本で起きている時間よりかなり遅めの起床。
実質的には現地時間プラス3時間半なのだから、
だいぶ寝こいていたことになる。
まあ、旅先に来たのだし…。
とはいうものの、現地時間で朝7時になるというのに、
ちょっくら薄暗い。
緯度も経度も変わると、ここまで日の出が変わるのだなということを実感しつつ、
ふとカーテンを開け窓の外を眺めると、

鳩がいた。
どおりで朝っぱらからポーポー、ポーポーうるさいわけだ。
もちろん、クラクションの音もだけれど。
そういえば、インド国内では鳩と犬と、お約束の牛をしょっちゅう見かけた。
時々インコや孔雀なんかもいたけれど、
その代りネコを全く見かけなかった。
この国には野良猫なんていないのかしら? というくらいに。

ホテルの朝食はこんな感じ。
朝っぱらから案の定、カレー。
しかしこれがフツーに胃袋に入ってしまうのだから不思議だ。
なによりおいしい。
「ホテルで朝食だぁ!?」などとお思いの(バックパッカー等で)インド旅行経験者の皆さん、
今一度言っておくが、今回我々は一応新婚旅行という名目で来ているので、
一応それ相応のところに泊まっている。あしからず。
でも、前の日の晩に感じたとおり、
いや、泊まったホテルの大体にいえたことなのだが、
ホテルの従業員のみなさんでさえ、
見た目はパリッとしていて、いかにもホテルマンという感じなのだけれど、
なんとなくやることなすこと全てがカワイイ人ばかりなのだ。

第一、こうして我々が朝食をとる間、
レストラン内の壁に掛けられた大きなテレビのチャンネルは、
ウェイターさんの気分次第でバンバン変えられてしまうw
そしてフツーにテレビを観ながら笑ったり談笑している。
日本なら完璧にクレームものだww
私も一応英語とヒンディー語はそれなりに聞き取れるので、
時折フムフムとニュースなんぞ聞いている時に、
突然チャンネルと変えられたりしてちょっと残念と思っていると、
「あ、今見てました? ごめんね」
と話しかけてきてチャンネルを戻してくれたりもした。
ちょっと親近感が湧く。
しばらくして食後にコーヒーでもと飲んでいると、
コメディドラマみたいなのがやっていた。
それを見ていると途端にチャンネルが変えられてしまう。
『面白いところだったのに…』
と思いつつ残念そうな表情を浮かべる私に
「あ、ごめん見てた? 今の面白かったよね~」
と話しかけてくれたりもした。
……。
今回はチャンネル戻さんのかいッ!?
かなり親近感が湧く。
可愛さ、親近感、それ以上にこの国の人々は
我々日本人からするとかなり突っ込みどころ満載である。
もはや突っ込んでくださいと言わんばかりに。
ともあれ、とりあえず無事に朝食も食べ終え、
いよいよ本日から観光である。
まずもって観光客らしくあっちゃこっちゃ見て回らねば。
まず最初に行ったのがクトゥブミナール
詳しい説明は上のリンク先であるwiki先生にお任せするとして…
とりあえず、デカかった。

これ、全部石ってのがまた凄い。

もともとはヒンドゥー教の寺院であったらしく、
削り取られてしまったヒンドゥー教の神様の像があちこちにあった。

これはその中でも唯一削られず残されたガネーシャ像

あと、チャンドラヴァルマンの柱
全然錆びてなかった。すごい。
ちなみに、クトゥブミナール入り口付近にあった屋台。


どこでもこんな感じで売っている。
ちょっと飲みたかった。
で、続いて行ったのはフマユーン廟

実に荘厳な建物だった。

なによりこれがお墓だってことにも驚き。

ところどころで修復がなされていた。

修復後の姿はキレイだけど、なんとなく味気なさもある。
んでもってこんな落書きみたいなもんも。

聖音ですね。
ちなみにここで、年齢不詳の小柄な男性が
「ジェントルマ~ン…オー…ジェントルマ~ン」
と言いつつ私に近づいてきた。
そして鞄にさしておいたインド国旗をすっと抜き取っていった。
インド国旗が欲しかったのか、はたまたなにかくれと言いたかったのか、
うつろな目のままずっと「ジェントルマ~ン」としか言われなかったので
詳しいことはよく分からない。
でも、この日はインドの建国記念日当日ですから、
きっとその喜びを私と分かち合いたかったのだろうと勝手に思い込むことにした。
だからインド国旗を持っていかれてもあまり気にならなかった。
第一、その国の建国記念日を一番喜び、楽しむべきは我々ではなく、
その国の人々であるべきなのだし。
お昼には本場のタンドリーチキンを食べた。

ええ、辛かったっすよ。
そしてここがデリーの中心とも言うべきインド門

すごい人出だった。
この門はいわゆる慰霊碑である。

だからこんな感じで戦没者の名前が刻まれている。
門の下にはこんな碑もあった。

「若き勇敢な兵士たちよ、天国へ(アマル・ジャヴァーン)」
ぐらいの意味でしょうか。
ちなみにここの広場で嫁は、
突然走り寄ってきた女の子に手をとられ
ヘナしてあげる♪」
と言われて、腕にヘナをされそうになってた。
嫁は優しく「ごめんね~」と言ってニコっと笑ったら
女の子の方もちょっと残念そうな顔をするもニコっと笑い返してくれた。
私「せっかくだからやってもらえば良かったのに…」
嫁「う~んでもねぇ…」
と言いつつもちょっと残念そうな嫁。
ホント、やってもらえばよかったのに。
近くの公園では噴水の中で遊ぶ人たちが。一部大人も交じってたw

すんごい楽しそうだったから、
私「俺も入っていい?」
嫁「ダメ」
即答でした。ヒジョ~に残念。
このインド門
ラージバト通りという道でまっすぐ大統領官邸と結ばれているが、
その通りに面している会議場やら官庁も電飾できれいにライトアップされていた。

なかなかにキレイでした。
そんなこんなで夕食用の弁当を頼みに近くのレストランへ。
弁当?
ええ、実はこの日、夜行寝台で長距離移動をするのです。
どこに行ったかは次回。

ここのレストラン、実は中華料理専門店だったのですが、
中になぜか歌麿がw
まあ、色んな意味でひとくくりにされたんでしょうね。
外に出るといい感じの路地が。

インドっぽいなぁと思いつつ一枚。
そしてこのレストランの隣にあった日本食のレストラン。

名前がwww
そうそう、ここで弁当ができるまで待っていると、
一人の日本人男性が入ってきた。
色々話しを聞いてみると、お年は70歳とのこと。
今まで仕事の関係で数十か国も渡り歩いてきたけれど、
タージ・マハルを今まで見たことがなかったから、
冥土の土産に一人旅でインドへ来たということだった。
こういう旅行の仕方もあるのだなぁと感心した。
とまあそんなこんなで出来上がった弁当を持って
いざ駅へ…!!
で、今回はここまで。
次回! ザ・インド・ベナレスへ!!
あ、行先言っちゃったwww

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