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ネト見的インド旅行記【最終章 さらば心の故郷】


やっとこさで最終章に…。
旅行記ごときでこんなに時間がかかってしまい、すんません


【最終章 さらば心の故郷】


とまあ、なんだかんだで今回のインドへの旅もそろそろ終わりとなった我々は、
例によって牛やら猿やら人やらが自由に横断する高速道路を走ること数時間、
ジャイプールから一気に首都デリーまで戻ってきた。
戻ってきて気づいたのだが、
今まで回ってきた他の地方都市よりここデリーの方が、
停車中の車に近づいてくる物売りが多いような気がした。

こんな感じで信号で止まるたびにバンバン来る。
かえって路上で物乞いをしてくる人の数は少ないような気もした。
都市規模によってそうした違いも出てくるのだろうか?
そんなことを考えつつとりあえず宿泊予定のホテルへ…。
テレビをつけたら『けいおん』やってたw

なんか「Oh~! YUIchan!」とかいってるしwww
…まあ、ANIMAX TVなんですけどね。
ちなみに『黒執事』なんかもやっていた。
英語の吹き替えだったけど、
「イエス、マイロード」というセリフのとこだけ小野Dだったのには笑ってしまった。
して翌日…。
帰国当日である。
この日はガイドのA氏は一緒ではない。
なんでも、我々の帰国に際し、色々と準備があるとかないとか。
てんで、この日は嫁と二人だけでデリー市内をブラブラすることとなった。

デリーの路上にて。
異様に狭い歩道。
現地の人は基本的に歩道を歩いていなかった。
自転車も人も、皆車道を歩く。

かと思えば突然高速道路の下へ。

都内にもありそうな光景である。
…とここでちょっとした問題が。
当初我々は「インドくさ~い」ところに行こうと、とあるバザールを目指していたのだが、
行けども行けどもなんだか地図のそれとは全然違う場所に出てしまっていた。
こりゃもしかしたら…てんで、餅は餅屋、インドはインドっ子のことわざの通り(?)
インド名物リクシャーに乗ることにした。
リクシャーの運ちゃんなら、デリー広しといえども大概の場所は知ってるであろう
期待と不安の中、通りかかった一台を停めて話を聞いてみた。
「○×ってバザール、(地図片手に)ここなんだけど、知ってる?」
「知らね」
「(地図を見せつけ)いやここなんだけど」
「…なんかこの地図よくわかんね」
と、運ちゃん、通りかかったリクシャーを停めて
「(我々から地図を取り上げ)ここ知ってる?」
「ああ、□□□パークの近くだろう?」
「どこそこ?」
「ここまっすぐ行って二つ目の信号を…」
としばらくの説明の後、最初のリクシャーの運ちゃんは晴れやかな笑顔で
「OK! 俺、そこ知ってるよ」
……アホかいな。
「あんさんには任せられまへん」と言って
最初の運ちゃんが停めたリクシャーの方に乗り込む。
こちらの運ちゃんは小柄ながら実直そうな、でもちょっと固そうなおっちゃんだった。

件のおっちゃん近影(後姿)
「時々ああいうのがいるから、気を付けた方がいい…」
これがこの運ちゃんとの唯一の会話だった。
そんなこんなでバザール到着!


いやぁ~なんというか、第一印象としてはズバリ『アメ横』

ところ狭しと軒を連ねる店の数々。
通路の狭さ、売ってるモノ、商品の陳列具合、
どこをとってもお江戸は上野のお池の畔を思い出させる。
違うのは、行く人来る人、みなインド人ってくらい。

近くの露店で昼ご飯を食す。

食す。

完食。
やっぱり本場の味は違った。
ちなみにこの写真を撮った店の裏手にあった店は大行列だった。
そこもそこで気になったけれど、なにぶん時間もなかったし…ということで諦めた。
そんなインドの昼下がり。

実に気持ちよさそうに寝てたw
さーて、昼からはどうしよう。
『地球の○き方』を取り出す嫁。
「近くに史跡があるからちょっくら遠目に見てこよう」
まったくいきあたりばったりである。
そんな人生。
今度は人力のリクシャーに乗る。
さっき乗ったのはいわゆる「オートリクシャー」で、
オートというだけあって自走式なのだ。
もともとこのリクシャーという乗り物自体、
第二次大戦後、日本から輸入された人力車が元だとかなんとか。
「人力車」→「力車」→「リキシャ」→「リクシャー」
納得w
ということで乗車。

高橋幸宏氏似のリキシャーのお兄さんの背に、だんだんと汗がにじみ始める。
で、目指していたとこがここ

ラール・キラー、またはレッド・フォード(赤い砦)というところ。
17世紀中ごろの都城だそうだ。
そういえば、高校時代の社会の資料集かなんかで見たことがあった。
ちなみにこの写真はごくごく一部で、
左右に首を振らないと全体が見渡せないくらいに長い。そしてデカい。
やっぱり、昔の王様って格が違うんだなと改めて実感した。
して、
<
高橋幸宏氏似のリクシャーのお兄さんと…。
そんなこんなで帰国の路へ…
その最後の最後にと思い、近くの路地裏へ…
インドのとある街角の市井の風を感じるために…

これでインドへの旅も終りかと思うとそれとはなしにしみじみとしてしまう。
ちなみにこの曲がり角を曲がったところで、
路地で遊ぶ子供達と出会った。
「ハイ! ジャパニーズ!」
と満面の笑みを浮かべ我々に手を振る子供たちの姿に、
ふとこんなことを思った。
「幸せってなんだろう…」
あえて彼らにカメラのファインダーを向けるようなことはしたくなかった。
だから写真はない。
でも、私はそこで見た。
言い方は本当に申し訳ないが、彼らはボロ雑巾のような服を着て、
それでも元気いっぱい、幸せそうな笑顔で我々に手を振った。
そして私の手を取り、嬉しそうに
「ジャパニー! ジャパニー!」
というのだ。
はっきり言って、何も言えなかった。
「これ」といって称することのできないなにかに
ガーンっと頭を打たれたような衝撃だった。……
もう何を言いたいんだか、書いている当人でもよく分からなくなってきたけれど、
この度のインド旅行、
私が得たすべてが、
この「幸せってなんだろう…」その一言だったのかもしれない。
そしてそれを身体で感じるために、ここまで来たのかもしれない。
最後の最後まで来て、本当によく分からなくなってきた。……
だから、一気に帰国します!!!!!
まずはデリー空港!



超~キレイだった!
はっきり言って羽田や成田なんて目じゃない。

移動手段としてこんなものも…。
一応出国時はライター等所持禁止なので、

喫煙所にはこんなライターが完備w
ちなみに喫煙所のちょっと先には「Pray Room」って部屋があった。
不謹慎なので写真は撮らなかったけれど、
いわゆるお祈りの場所。
成田空港着陸後の機内にて…

空気圧ってすごいのね。
(左:地上で開封のペットボトル、右:上空で開封のペットボトル)
して、帰国!!!

東京タワー!!!!!

東京スカイツリー!!!!!

以上! インド旅行記でした!!!
こ、こんな終りでいいのか…………?

【最後まで読んでくれた皆様へ…】


半年に渡っておよそ月一で書いてきた『ネト見的インド旅行記』を
最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。
本当はもっとサクッとパラッと短期間で仕上げるつもりが、
仕事やなんやらの都合でこんなにも時間がかかってしまいました。
でも、それが今の自分のおかれている状況でして…
なんとも言い訳がましくてごめんなさい。
本当ならもっと詳しいことまで書きたかったし、
特に後半の方はとんでもない書き飛ばし方をしてしまって、
正直かなり悔いが残っています。
だったらここで落ち着いて詳しく書けよってはなしなんですがね…(―谷―;A
また、何かの機会にこうした記事も書ければと思います。
最後になりますが、こんな駄文旅行記を最後まで読んでくださった皆さん、
本当にありがとうございました。
これからも『ネットサーフィン見聞記』をよろしくお願いしますm(_ _)m
どっかこの旅行記を本にしてくれるようなとこないかな…………ないか…orz

ネットサーフィン見聞記
管理人・甚之助(じんのすけ) 拝

ネト見的インド旅行記  完

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