さてさてやっとこさ3本目の本棚となりました。
前回から半年以上も経ってしまいましたね。
して、今回の3本目の本棚はかなりカタ~イものばかりです。
例によって、amazon的なところへリンクを貼ってありますので、興味がある方はどうぞ。
また、古書等の関係で文庫なり出版社が違ったりします。予めご了承ください。
≪バックナンバー≫
・私の本棚 その1
・私の本棚 その2
で、今回の本棚は・・・
ざっとこんな感じです。
1段目左端にあるのは、
学生時代にチベットのお坊さんから頂いたチベット語の経典です。
こんな感じでステキすぎます。
あと、2・3段目にある小物は大体インド関係のモノですね。
インド旅行記で書いたガンジス川で汲んだ水やらも普段ここに置いてあります。
もちろんガネーシャ像もありますよ。
※写真はイメージです。
とりあえずこんな感じで。
●聊斎志異 〈上・下〉 中国古典文学大系
中国の古典文学作品の中で一番好きなのがコレ。
完全に芥川龍之介の影響を受けまくりな私です。
●岩波講座 東洋思想 全15巻 岩波書店
ユダヤ・イスラム・ヒンドゥー・仏教・中国・日本と、
東洋思想の概略をが体系的にまとめられていて読みやすい。
とはいえお堅いことウケアイです。
●図説インド神秘事典 伊藤武
“図説”と書かれてあるだけあってかなりの量の挿絵があり、
加えてとても読みやすく理解しやすく書かれていてとても良い。
インド好きにはたまらない一冊。
●モンゴル仏教紀行 菅沼晃
学生時代、インド哲学という怪しげなものを専攻していた私ですが、
実はその中でもモンゴル仏教たるとてもとてもマイナーなジャンルが本専攻でした。
日本人の先生による数少ないモンゴル仏教の入門書。
●モンゴル年代記 森川哲雄
●蒙古源流
●モンゴル朝の道教と仏教 窪徳忠
東京・本郷在の山喜房にて、学生時代にナケナシのお金をはたいて購入した思い出の本の一冊。
山喜房さんには学生時代よく通っていた。仏教書といえばここという感じ。
高いけど。
●日本書紀(上・下) 岩波書店
上京した年の夏、府中駅前にあったコジンマリとした古本屋で買った。
内容はいわずとしれたものだけれど、
なにせこういうものは文字がびっちり書いてあるに限る。
●古事記 (ワイド版 岩波文庫)
とはいえこちらは岩波文庫のワイド版を購入。
なんとなく、解説などが極力少ないもので読みたかった。
●美意識の芽 五十嵐郁雄
この本の副題は“美容師のための絵本”となっている。
実際、美容師を目指す人がどういう感性・感覚を養うべきかということを
文章よりも繰るページ繰るページ全体で表現している感じがする。
しかし、ここに書かれてあることは、美容師に限らず、
芸術あるいは美を追求したい人には必要なことばかり。
●宇宙エレベーター アニリール・セルカン
平易な文章。興味深い内容。
そしてこの著者が実は宇宙飛行士の候補生であること、
そこに夢がある。
しかし、この著者の方は後々ある出来事をきっかけに表舞台での活動が見られなくなるが、
そのことについてはここでは割愛する。
ただ、やってはいけないことをやってしまったとしても、
この本には夢がある。そして、希望がある。
●芸術起業論 村上隆
この著者にしてこの著作!
考えてみればごくごく当たり前のことなのだけれど……。
ただし、表紙がとってもとっても怖いです。いろんな意味で。
●インド宇宙誌 定方晟
タイトルまんまです。興味深いでしょ?
●インド哲学史概説 金岡秀友
この一冊でインド哲学の概要はつかめます。
ええ、本当に概要は。
興味持ち出してツボにはまると大変ですがね。
●西脇順三郎詩集
伊藤静雄・中原中也以外でも、私はこの人の詩も好きだ。
知的で繊細で、絶望や希望というごくごく感情的なものを
全て理知の中に押し込めてしまったような、冷静な言葉たち。
おすすめは“さんざしの実”
●ウィトゲンシュタイン
この本、なんでこんなとこに入っているんだろう…と自分でも謎。
以前ここでも紹介した“rfw”という曲を友人らと面白がって作ってたとき、
参考資料がてら神保町で買った本。
確か800円くらいだったはず。
●皇帝の新しい心―コンピュータ・心・物理法則 ペンローズ
はい、いわずと知れた名著ですね。
副題の「コンピュータ・心・物理法則」の通り、まんまの内容です。
「果たしてコンピュータは心を持つことが出来るのか?」という命題に対し、
低位なものから高度なものまでの物理理論を平易に解説しつつ挑んだ著書。
とはいえ、訳が直訳気味なのと、たいした実証性もない例が出ていたりと、
ちょっと腰砕け感はある。
ただ、最後まで読んでしまうとやっぱりペンローズの“勝ち”と思えてならない。
●古典落語大系 全8巻
以前、よく通っていた喫茶店のママに頼まれて神保町で買ってきた。
ママは一気に読み通したらしく、2週間も経った頃には
「もう持って帰っていいわ!」
といい始める始末で、現在我が家にある。
全巻中、第8巻のみ上方編となっているけれど、
もう少し上方落語が収録されていても良いのにとよく思った。
まあ、米朝のものでCD出てるからいいけどさ…。
●愚管抄
●金槐和歌集 新潮日本古典集成
私が藤原定家の次に好きな歌人・源実朝の歌集。
「大海の磯もとどろに寄する波破れて砕けて裂けて散るかも」この歌が一番好きかも。
●万葉集
●悲境に生きる 源実朝 (日本の作家21)
実朝の人となりがよく分かる一冊。
結構トンデモちゃんな感じは否めないが、
その裏に抱える彼なりの悲哀が淡々とつづられています。
●源実朝 吉本隆明
実はこれ、故・吉本隆明氏から直々に頂いた本。
以前、私は氏のご自宅近くに住んでいたということもあって、
氏が散歩などしておられる折にちょくちょく出会って、
お話しなどさせてもらっていた。
私が仕事の関係で実朝関係の書籍を探していた際、
こころよくお譲りいただいた品。
一筆もらって置けばよかったなぁなどとも思うけれど、
そんなものなくても私にとっては宝物のような本です。
●史伝 後鳥羽院
●式子内親王伝
能なんか観る人だとよくご存知だと思うけれど、
謡曲『定家』では定家の恋人として描かれている式子内親王。
しかしこの本では、従来の定説を覆すべく
法然こそ式子内親王の“面影びと”であるという説を唱える意欲作。
●追憶に生きる 建礼門院右京大夫
●西域文明史概論・西域文化史
現代においても謎めいた感のあるいわゆる“西域”とよばれる地方。
そこに息づいてきた文化・文明、民族の変遷などの歴史を紐解いた一冊。
入門書にしてかなり深いところまで解説されています。
でも気軽に読めるほどゆるい文章ではありません。
●山島民譚集
この本は柳田国男の民俗学に関する最初の著作ではないかなんていわれています。
現在、全集であればその後に発見されたものなども含めて全て読めるようですが、
私自身はこの一冊でも十分楽しめると思います。
●パンソリ
パンソリってご存知ですか?
韓国の伝統芸能の一つなのですが、
日本のものとはまた違って、独特の哀愁があり深甚です。
これはその中でも名手とうたわれた申在孝のパンソリ集。
四編の収録ですが、まずもって訳と解説がいい!
●幕末百話 (角川選書〈14〉)
明治期に江戸文化の喪失を懸念した編者らによって整えられた一冊。
殊、幕末の空気を感じさせる聞き書きのスタイルが
なんとも時代を彷彿とさせます。
残念なことといえば、
各話の語り手たちの名・職業がかなりの数不明であることと、
未だに再版されていないことかな。
●妖艶定家の美
定家の美意識についてコンコンと語られています。
興味のある方はどうぞ。
●藤原定家 (人物叢書)
定家関係の本としては、
個人的に一番オススメっちゃあオススメの一冊です。
傍若無人な像の裏にある
「ダメ人間・定家」をこれでもかというくらいに書き連ねてます。
●大鏡・今鏡・水鏡・増鏡/通俗日本全史 源平盛衰記・北条九代記
私の持っている『大鏡・今鏡・水鏡・増鏡』は上記リンクのものではありませんが、
二冊とも、例の以前よくいっていた喫茶店のママに頼まれて神保町で探してきた古いものです。
まあ、まずは平家物語あたりを読んでから、これら二冊にあたると
とても面白いと思います。個人的に。
●モリー先生の最終講義―「死ぬこと・生きること」
かなり前ですが、『モリー先生との火曜日』で話題になった「モリー先生」が
迫り来る死を見つめながら自ら書き下ろした一冊。
心優しいことばでじっくりと自分の人生と運命に向き合っている、美しい本です。
私が持っているのはこの原書になる『Letting Go』という本なのですが、
現在は『Morrie In His Own Words』と改題されているようです。
●The Book of Tea/茶の本
日本の空間的美意識の奥深さに迫る名著ですね。
浪人時代、「原書で読んでみろよ」と先生に言われて読んだ本。
原書っても、岡倉天心が英語で執筆したんですからね…。
すごいな、昔の人は。
●神戸事件の謎―「酒鬼薔薇聖斗」とは?
一応私も酒鬼薔薇世代と呼ばれる世代の一員ですが、
この本の内容は出版された当時の私にはかなり衝撃的だったことを覚えています。
●暗い森―神戸連続児童殺傷事件
●酒鬼薔薇聖斗の告白―悪魔に憑かれたとき
●犯罪をめぐる思考-リセットの誘惑
●世界文学全集 10 メルヴィル
メルヴィル…そう、『白鯨』です。
もう読み古されたような名作でも、
私には手元においておきたい作品がいくつかあり、
『白鯨』はその中の一つ。
SFアニメ化された『白鯨伝説』、あれも面白かったなぁ。
ちなみにリンクは岩波文庫のものになっていますが、
私の本棚にあるのは講談社の世界文学全集のものです。
●モモ
定番中の定番という感じですが、
個人的にこの作品に対してはあまり思い入れがありません。
ただ、私が蔵しているのは原書ということもあって、
時々読み返してみたりすると、幼少の頃の気分に浸れます。
●完本 茶話 上・中・下
詩人でありながら、大正期随一の名随筆家・薄田泣菫の随筆集。
一編一編が短いこともあるが、
何より、ウィットといいユーモアといい皮肉といい、
とにかく癖になる文章の面白さがある。
時折パラパラとめくって読んでも次々に新しさを覚える名著。
●北欧神話物語
●クオリア降臨 茂木健一郎
茂木氏の主張や思想は、個人的に嫌いではない。
でも時々、氏の著作を読んでいると
「で、結論は?」とか「で、何を言いたいの?」
と感じることがままある。
しかし、この本にはそれを抜きにしても、
物を考えるという上でのヒントが隠されているような気がしてならない。
でも、結局何言いたいんだかよくわからない。
●マゾヒストMの遺言 沼正三
『家畜人ヤプー』の作者、沼正三氏による一冊。
写真までありますが、果たしてこの方が本当に沼正三氏であるかどうかは分かりません。
ただ、氏からの赤裸々な言葉がこの本にはあります。
●性的倒錯
●かぐや姫の光と影―物語の初めに隠されたこと 梅山秀幸
かぐや姫の物語の見方が変わりました。
●本朝文粋 (新 日本古典文学大系)
こういうのを時々読んで目の保養としています。
●日本古典文学大系 篁物語,平中物語・浜松中納言物語
『篁物語』はエロいと聞いて…というんでなく、まあそれもあるけれど、
三島由紀夫の『豊饒の海』を読んでから、
ベースとなった『浜松中納言物語』ってどんなんって思って買った本です。
なぜか未だに手元にある。
●謡曲集 (上・下)
●ウパニシャッド
インドで買ってきた原書。
しかも112編も入ってる! 素晴らしい!!
こんなんよ
↓↓↓↓
キャッ! ステキ!
……って、大概の人が「ウパニシャッドって何?」
となるでしょうね。
簡単にいえば、インドの坊さんの奥義書みたいなもんです。
一応リンクには日本語訳のものを張っておきましたので、
興味ある方は読んでみてはいかがでしょうか?
ワケわかんないと思うけど。
●吾妻鏡 (岩波文庫)
●玉造小町子壮衰書
さて、今回の本の紹介はここまで……
ですが、はずしたつもりがばっちり冒頭の写真に写りこんでしまったんで、
気になる方もいるとも思いますし、本棚下部の扉の向こうも紹介しておこうかと。
「どーせ、HなDVDでもはいってでしょ」って?
なぜにバレたしwww
ええ、すんごいエロエロなものが入っているんでざますよ。
では御開帳!
はいッ!!
……って、すんません。これだけです。
ここには学生時代のノートや仕事で作ったノートの中で、
資料として他のことに使用できそうなものをいれてあります。
あと、ミクパのライブDVDの隠し場所にもなっています。
嫁曰く「ミクは可愛いけど嫌い」ということなので、
変な場所に置いといて処分されても困るので、
こんなところでひっそりと保管していたりします。
そんなこんなで、【私の本棚 その3】は終了!